◯根波里農園(ねばりのうえん)とは
拠点は兵庫県の淡路島。自然に囲まれた環境で、お野菜やお米を育てています。重きを置いているのは、とにかく土づくり。お野菜たちがのびのびと育つような、環境づくりが栽培の土台です。環境が整っていれば、自然の力で作物たちは育っていきます。作り手である自分たちは、それをサポートするのが主な役割といったところでしょうか。
常に創造力を働かせ、身の回りにあるものを必要に応じて活用します(落ち葉や籾殻、竹を砕いたチップなど)。田畑の中だけでなく、地域全体をフィールドとして捉え、その中で小さく循環するようなかたちが理想ですね。
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農園のメインとなる畑。自然に囲まれた、とても気持ちの良い場所です。
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根波里農園の二人。代表の高崎 仁(写真左/ジン)と仲間の平野 朗さん(写真右/アキラさん)。僕が何故か色白っぽく写ってますが、今年もドン引きするくらい真っ黒に焼けました☀️
◯育てている作物のこと
日々の暮らしに取り入れやすいお野菜を、年間で30品目ほど育てています。加えてお米も少々。根菜類との相性が良く、特に里芋やさつまいも、人参は農園の名物。夏場には、オクラやナスといった果菜類も元気に育ちます。
土地に合っていて、自分たちがシンプルに「美味しい!」と思える品目・品種を育て、それを皆さんにご提供します。目指すのは、食べると元気が出るお野菜。 そして、どこか温かみを感じるような、優しい味わいのお野菜を育てていきます。
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◯種のこと
種は固定種・在来種のものを使用。なるべく自家採種に努め、今後もそれを増やしていきます
(現状は、栽培している野菜の半分くらいが自家採種。)。
採種は品目によっては難易度が高く、手間(コスト)も多くかかります。経営的に考えると、種は購入した方が無難な場合が多いのが事実。それでも種を継ぐことにはやはり意義があり、何よりそこに面白さを感じているからこそ、今後も続けていきます。
その土地の環境で元気に育った野菜を選抜し、採種を繰り返すことで、理想的な生育をする野菜が徐々に増えていきます。これぞ、野菜づくりの醍醐味!もちろん、野菜への愛着も狂ったように湧いてくる🙌 いずれは全ての野菜を自家採種で賄うことが大きな目標。
↓人参の採種の様子。冬場に収穫期を迎えた人参の中から、理想的なものを選抜して植え替えます。その後、春に花が咲き、7月に種ができてから刈り取り。なかなか長い道のり...。
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◯お届けする内容
5~10品目ほどのお野菜セットを隔週でお届けします。個性豊かで、エネルギー溢れる旬のお野菜をじっくりお楽しみください。
場合によっては、お米や加工品、野草等も入ることがあります。
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↑冬場のMセットは大体これくらいのボリュームです!
◯お届けする野菜の年間スケジュール
・3~5月
さつまいも、人参、玉ねぎ、スナップエンドウ、そら豆、大根、菜の花、クレソン、牛蒡、乾燥ひじき、切り干し大根など
・6~9月
人参、玉ねぎ、じゃがいも、牛蒡、インゲン、、ニンニク、レタス、ズッキーニ、なす、きゅうり、トマト、ピーマン、オクラ、モロヘイヤ、空芯菜、ゴーヤ、紫蘇など
・11〜2月
さつまいも、人参、じゃがいも、大根、かぶ、里芋、菊芋、ヤーコン、レタス、春菊、水菜、かつお菜、菜の花、かぼちゃなど
※10月は発送をお休みします(超絶端境期・農繁期につき)。
◯端境期のこと
時期によっては、どうしても品目の少ない期間があります。『端境期(はざかいき)』と呼ばれ、淡路島で該当するのは、4~6月ごろと9~10月ごろ。なるべくこの期間が短くなるように、知恵を絞って、あれこれ工夫をして作付けをしています。ただ、自然に寄り添った農法である以上、端境期があることは仕方がありません。その点は、どうかご了承ください。
無理をせず、その時々にとれる旬のものを、ありがたくいただく。永らく続けていくにためには、やっぱりそれが一番かなと考えています。
◯保存食のこと
畑仕事が落ち着く冬場を中心に、干し野菜等の保存食づくりも欠かせない仕事の一つ。出荷に向かない規格外の大根やカブ、人参等を切り干しにしたり、ヒジキ等の天然の海産物を海にとりに行ったり。これらは天日でじっくり干されて乾物となり、年間を通していつでも使える保存食に。特に端境期には、非常に重宝する存在です。お野菜セットに入っていたら、ぜひ味わってみてくださいね。
何でも簡単に手に入る便利な時代だからこそ、昔ながらの叡智を学び、実践することには大きな価値があると考えています。良き文化や伝統を重んじ、それを未来へと紡いでいくことは、個人的に大事にしていきたいことでもあります。昔の人って本当にすごい!
冬場には、まるで何かに取り憑かれてしまったかのように、保存食づくりのことばかり考えてしまう自分がいます。個人的には、こんな人を一人でも増やしたく(?)、皆さんもぜひ保存食づくりを実践してみましょう。色んな学びや発見があって、とっても楽しいですよ👏
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干し野菜は、誰でも簡単に作れる保存食の王道!切って干すだけ!☀️
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冬場は大潮の日を見計らって、夜な夜な近くの海にヒジキをとりに行きます。とってきたヒジキは、鉄釜でぐつぐつ炊いてから、天日干しに。なかなかの手間がかかりますが、仲間の協力があってこそできる、冬の風物詩です。貴重な天然ヒジキ、味はもちろん絶品!淡路島ならではの自然の恵みを、毎年ありがたく頂いています。お野菜セットに入るのをお楽しみに◯
◯お届けにあたって
お届けの際には、ビニール袋の使用は最低限に抑え、なるべく簡易な包装を心がけます。お野菜の包装については、長らく向き合っている大きな課題であり、悩みでもあります。
第一に優先するのは、品質の保持。商売として取り組む以上、品質にはどこまでも果てしなくこだわる!!包装の仕方は品質に大きな影響を与えるため、品目ごとに適切な方法を選びます。そのほか、コストの削減、受け取り手側の利便性の担保、環境への配慮...etc 様々な観点から考慮してベターな選択をとっています。
箱の中で、お野菜たちが出来るだけ心地よく過ごすにはどうしたら良いか。ここでも常に創造力を働かせています。
もっと良い方法はないか、常に模索をしていますが、皆さんの中で良いアイデアなどあれば、ぜひお寄せくださいね。取り入れられそうなものは、即採用!!常識にとらわれず、何でもやってみます◯ 良い仕組みを一緒に考えていきましょう。
◯現場での学び
農園での体験イベントも年に数回、開催しています。現場はまさに学びの宝庫!ここでしか得られない体験が山ほどあります。
もちろん、お子さんのご参加も大歓迎🙆♂️ そこで得た学びを、皆さんの日々の暮らしに落とし込んでもらえたら幸いです。
野菜の美味しさ、自然の楽しさ、そして淡路島の豊かさ。そんなことを、色んな人たちとシェアできますように。皆さんとお会いできることを楽しみにしています🐐
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◯最後に...
自然が相手となる農業は、日常がとにかく困難の連続。綺麗ごとなど通用しない、まさにサバイバルのような日々です。
この仕事を始めて7年目となりますが、身も心もやたらとタフになりました。かけた労力が売上には結びつかないことも多く、生業として続けるにはハードルが高すぎる!!笑ってしまうくらい理不尽で、日々を生きるのにとにかく必死です。
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地元の横浜から縁もゆかりもない淡路島に移住し、農業を始めたことは、自分にとって人生の大きなターニングポイント。この島に来て、本当に良かった。
“大好きな淡路島にしっかりと根付き、日々の営みを通して、土地や地域をより豊かにしていきたい。”
『根波里農園』という屋号には、そんな想いを込めました。
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お野菜は、これでもかと言うほど愛情を注いで育てています。種をまき、育った彼らを皆さんのもとに送り出すまで、本当に気が抜けません。そんなお野菜たちを食べてもらって、美味しいと言ってもらえたとき、こちらの想いが伝わったときは、飛び上がるほど嬉しい!作り手として、この上なく幸せなことであり、大きな喜びです。
自分自身をいくらでも自由に表現できること。それが農業の一番の面白いところです。あらゆる過程で存分に自己表現し、そこに想いを載せる。それを全力で楽しむ(現状は楽しむ余裕など殆どないのですが...)。こんなに面白い仕事は他にありません(こんなに変なやつも他にいない!)。
自分の好きなことを仕事にできて、今日も畑に立つことができているのは、多くの支えがあってこそ。特に、日頃からお野菜を買って応援してくださっている方々には心から感謝します。本当にありがとうございます。 よかったら、これからも見守ってください。
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“自分に素直であり、他者を認め、多様性を受け入れる。”
自然のありさまや尊敬する方々の姿から学んだ、自分の軸となる考え方です。あまり難しいことは考えず、目の前のことにしっかり情熱を注いで、自分らしく人生を全うします。
昨今、世の中の情勢が急速におかしな方向へ向かっていると感じています。混沌とするこの時代において、どう生きるか。そんなことを今まで以上に考えるようになりました。
どれもこれも、まずは自分自身のため。自分が納得できる、心地良い生き方とはどんなものか、常に問い続けます。人のために、という想いも確かにあります。ただ、それが先行すると自分の場合は無理をしてしまいがちで、結局は長続きしません。だから、まずは自分を大切にする。地道に、自分にできることを日々コツコツと。結果として、それが誰かのためになっていたら幸いです。そしてやはり、未来の世代には良いものを残していきたい。
子どもたちが安心して暮らせる世の中を目指して。共に歩んでいきましょう。
根波里農園
高崎 仁
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