与久呂農園

岐阜県
全体公開

「待っていたトマト」の話

先日のカンファレンスで、農家の席にとどまっていた私に声をかけて下さった方、
 ありがとうございました!

皆さんのテーブルに呼んで頂いて、楽しい会話ができたこと、とてもうれしかったです。

舞台からのご挨拶の声に時々会話が遮られ、さらに皆さんが舞台に呼び出されてその場でのお話しは終了してしまい、
 どちらからお見えの何という方々であったのか・・・ちゃんとしたご挨拶もせぬままだったので、この場をお借りしてその御礼と、お話の続きをさせて頂ければと思って投稿しております。

あの時、私がお話ししていたのは映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」の第一作の中で軸として描かれていたトマトの巨木の撮影時の「裏話」でした。
(1985年のつくば科学万博でも大きな話題となった、一株に1万個以上の実を着けたトマトの不思議な撮影秘話です)

「あらすじ」
関西にある研究所の温室で、「一粒の種」が独特の水耕栽培でどんどん大きく育っていく。
やがてその一番のクライマックスとなるトマトがたくさんの実を着けた場面・・・
 
その大切なシーンが、他の撮影の都合でどうしても指定された期日に行けなくなってしまった。

結局、研究所の予定日よりも10日以上も遅れて撮影隊はトマトの現場に到着。

ところが、なぜかまだトマトはたくさんの実を着けていて、撮影は無事終了した。

しかし、
 その夜のうちに、トマトはほとんどの実を落としてしまった。

間違いなく、トマトは撮影する人たちのために「待っていた」のだった。
(後日、ご縁あって龍村監督から直接そのお話をお聞きすることがかないました)

実は、これと同じような体験が私にもあるのです。
ここ郡上市に来て2年目に、近くのマチ(郡上八幡)でマルシェがあるので出店して!というオファーを頂いた。
その開催時期は11月末で、私の田畑ではもう採れる物はないだろうから、米や芋などの寂しい出品になりそうだと思いながらそのオファーをお受けした。

ところが、もう雪が降ってもおかしくないその時期に、簡素な作りのうちのビニールハウスの中で、まだミニトマトが実っていた。
例年は11月上旬には枯れている。

翌日にマルシェを控えた夕方、ありがたくそのトマトの実を収穫し出品の準備をした。
そして、11月27日の朝、マルシェに向かう前に、トマトハウスにあいさつに行った。

「おはよう!」

愕然とした。

昨日とは全く景色が変わっていた。200本ほどの全てのトマトの木が、枯れていた。

待っていてくれたのだった。

私はその場で泣き崩れた
  「ありがとうね がんばっていたんだね 」

田畑に立っていると、いろんなことがあります。
つながり合い、支え合い、通じ合っているのだな・・・と感じます。
そんなステキな世界がお届けできたらと思い、綴らせて頂きました。 合掌

エディブルシティ
菌ちゃん農法
投稿日時: 2026/07/06 22:49:40

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