与久呂農園

岐阜県
全体公開

過疎の現状と「エディブルシティ」

先日のカンファレンスで、農家として舞台に立って、我が国の「過疎」の現状について少し触れました。

進行役の松熊さんが「10秒で!」と言うので、中途半端なお話となってしまったので「続き」をここに書かせて頂きます。

私は農学部の学生時代(40年以上昔です)、ある先生(農文協から「農学の思想」という本を出された方でした)から「日本は、過疎地を再生してそこで農業をやる新規就農者を増やせば、まだ何とかなる」と諭され、翌年に大学を休学して全国の過疎地を訪ね歩きました。
1982年のことでした。

当時から日本の食糧自給率はとても低かったのですが、その先生は過疎地の荒廃した農地を再生すれば「自給率100%」が可能であることをデータを示しながら訴えたのです。

都会で育ち(高校まで横浜でした)大学は沖縄だったので、この国の「過疎地」の姿を知らない私は、九州から東北さらに沖縄の離島も、いろいろな人にお世話になりながら旅しました。
その見聞の結果とその様な破滅的な社会を産み出す「疎外」という概念、そしてその克服のための「帰農」について卒論にまとめ、その具体的な取り組みとして久高島と言う島で活動していました。(農園紹介ページに書いてます)

1982年、私は「過疎白書」という本をずっと携えて旅していたのですが、
その時の過疎地は国土面積の「44.1%」、そこに生活する人口は「7%」でした。

そして今、どうなっているのか?

舞台の上から「クイズです!」と言って会場の皆さんにお聞きしました。
(正解の方には、トマトを割り増しサービス!とも)

最新の「過疎白書」(正式には「令和6年度版 過疎対策の現況」)には、
 過疎地域の国土面積は「63.2%」、そこに住む人口は「9.3%」となっています。

数年前に久しぶりに「過疎白書」を見るまで、
実は、もう少し数値的には良くなっていると予想していました。
と言うのも、「平成の大合併」というイベントがあって、小さな過疎の町や村が大きな市に吸収合併されたケースが多かったから、見かけ上の“数値”は良くなっていると思っていたのでした、、、が、ご覧の通りの数字です。

これでは食糧自給率が世界最低レベルであるのも無理はなく、国土の豊かな自然環境も維持できないはずです。

過疎が始まって半世紀以上が経ち、この様に悪化する一方の中で、おもしろい取り組みが世界的におこなわれていることを知りました。
 「エディブルシティ」(マチでの農業活動)です。

上記の過疎データは「国土の約37%」に「人口の90%以上」が暮らしているということを意味します。 

だからカンファレンスの舞台の上から、その様なお話をさせて頂いたのでした。

イナカで田畑やるのもいいですが、
 マチの中で、屋上、ベランダ、駐車場、商店街のシャッタ通り、公園、ビルの壁やエントランス・・・を、畑にできたら楽しいだろうなぁ。。。

そんな夢想を描きながら農作業していますが、
きっとそんな夢を見ている人はいっぱいいるのだろう。。
  そんな人をもっともっと増やして一緒に進めていきたいな。。。! 

稲作
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エディブルシティ
投稿日時: 2026/07/08 22:42:11

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