ぴたごらファーム
島根県小寒-2025
あけまして、おめでとうございます。
今年も季節のコラムを書いていきたいと思っています。
どうそ、宜しくお願いします。
1月5日は「小寒」。
「小寒」の次には「大寒」がやってきますが、実際、もっとも寒さ厳しいのは「小寒」なのだと聞いた事があります。
その通りなのか、早朝の奥出雲は最低気温マイナス7度。
今日は久しぶりに晴れ間が広がり2度まで気温が上がる予報となっています。
寒の入りとなる「小寒」から「大寒」までの「寒中」は昔よりお味噌やお酒の仕込みに適していると言われていますね。
我家も毎年お味噌を仕込んでいます。
寒仕込みに出来たらいいのですが、年内は新年に食べてもらいたい黒豆や小豆の調整、年が明けてからは、「青豆」「黒千石豆」「八天狗豆」と豆の調整が続きます。
我家のお味噌仕込みは寒さもゆるむ春になりそうです。
そんな我家でも寒中に必ずやりたい事に「かきもち」作りがあります。
「かきもち」とはスライスしたお餅を菰(こも)に並べて上下を返しながら1ヶ月ほど自然乾燥させたものです。
一番寒いこの時期に、ゆっくりと乾燥させる事で、美味しく仕上がります。
奥出雲に暮らしてから、かかさず続けている事のひとつです。
出来上がった「かきもち」は常温で日持ちがし、ストーブやトースターなどで焼くだけで食べられる軽食となり、とっても重宝します。
春先に種を蒔いて、田植えをし、除草や水管理など様々な事を経て収穫、はで掛け、脱穀をし、冬には、その年のもち米で餅をつき、新年を祝う。
そのお餅で、いつでも食べられる「かきもち」を仕込む。
その時出来る事をしているだけなのに、めぐっているようで心地いいです。
みなさんは、寒中ならではの事を何かされますか?
この寒さ厳しい時季に楽しめる何かがあるのって何だかいいですよね。
ぴたごらファーム
古川和美